奈良市の奈良公園付近は、春日大社の「神鹿」とされ、さまざまな場所に鹿がいることで有名です。
走っていると、道路にも多くの鹿がいて、どっきりすることもたまにあります。
見ているだけなら可愛いのですが、近くにいるとちょっと怖いと思ってしまいますね。
そんな鹿たちにもし、車でぶつかってしまったらどうなるのでしょうか?
奈良の街の中にいますが、野生動物です。
彼らは誰かが飼っているものではなく、「野生動物」です。
街中に堂々と野生動物がいるのはちょっと珍しい光景ですね。
道路交通法では、野生動物との衝突は物損事故になります。
うっかりぶつけてしまい、傷つけたり死なせてしまったとしても、罪に問われることはありません。
道路交通法第72条にあるとおり、事故の発生を警察に連絡しましょう。
また、任意保険を使うには事故証明が必要となるため、警察への通報は必要です。
衝突してしまったらどうしたらいい?
通報後に、衝突した鹿が生きている場合は、衛生面や安全面から素手で動物に触らないようにして、タオルやダンボール等で保護し、動物病院や保護施設に運びます。
暴れたりなど保護が難しい場合は、動物病院や保護施設に連絡して指示に従いましょう。
死亡している場合は、素手で触れないようにして、できるだけ交通の妨げにならないよう遺体を路肩に移動させます。遺体は道路管理者または自治体が処理します。
もし、高速道路等や幹線道路で轢かれた動物を発見した時は、二次事故防止のためにも、道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡しましょう
奈良の鹿は「天然記念物」だけど大丈夫なの?!
奈良の鹿は鹿島神宮から奈良の地に白鹿の背にのってこられたという伝承から昭和32年には天然記念物として認定されています。
そんな存在と事故になってしまったら、「厳罰に処されてしまうかもしれない!」と思ってしまいがちですね。
しかし、安心して下さい。故意ではなく不注意で衝突して死傷させた場合は、処罰されないし、違反点数の加点もありません。
ただし、注意するべき点として、事故後は必ず「通報」をして下さい。
「通報」しなかった場合は違反となり厳罰対象になってしまいます。
結論。ぶつかってしまったら、「通報」が大切!
追突してしまっても、過失だと処罰の対象にはなりませんが、それは「通報」した時のみです!
追突すると、パニックになったり、怖くなってしまいますが、まずは落ち着いて通報することが大切ですね。